6月1日、
原宿のギャラリー装丁夜話さんに
味戸ケイコ展「ひかりの羽」を見にいきました。
味戸さんとの最初のご縁は
『詩とファンタジー』で私の詩に味戸さんが絵をつけてくださったこと。
儚い雪の結晶と少女のシルエットを描いたたいへん美しい絵でした。
その後私の第二歌集を作っていただいた出版社と
味戸さんにつながりがあったことから
拙著をお送りして、お手紙やメールをいただくようになり、
もともと味戸ケイコさんの絵の大ファンだった私は
及川恒平さんと2010年に作ったCD『地下書店』の
再リリース計画が持ち上がった今年2月、
味戸さんに、ダメもとでジャケットの絵をお願いしてみました。
快く引き受けてくださった
そのお手紙を読んだ時の感動は忘れません。
5月〜の個展が終わってから着手します
ということで、楽しみにしつつ、
その個展にも行ってみたい気持ちがつのり
夫に連れて行ってもらったのでした。
ギャラリーに着き、入り口の芳名帳に記入していると
奥の方から「糸田さんですか?」と声をかけてくださったのは
味戸ケイコさんです。
私の顔は知らないはずなのに、ふしぎです。
先客さんとお話し中だったので
ひとまずご挨拶をして、作品を拝見します。
実は出発前日に、ギャラリーのインスタグラムで見た
展示中の味戸さんの1枚の絵(絵の中の少女のまなざし)に一目ぼれした私は
その絵のことで頭がいっぱいでした。
しかし個展も後半ですから、きっともう他の誰かの手に…
「諦めろ、自分!」と必死に気持ちを抑えながら
のきなみ売約済みの赤いマークのついた作品を
入り口のほうから順番にたどると
ついにその絵です。